浦安流の担ぎ方
浦安の祭の見せ場の一つが地すり(じすり)
ほうりまでの一連の担ぎ方を「地すり」と総称して読んでいますが、「地すり・揉み・差し・放り」といった一連の担ぎ方をします
みんな見よう見まねで覚えていきますが細かい担ぎ方を紹介します
地すり
担いている神輿から肩を抜き、神輿を地上すれすれまで下ろして中腰で支えます
この体勢から「マワレ、マワレ、マワレ」の音頭で神輿を出来るだけもまず(揺らさず)その場で1回転します。足腰、腕に負担がかかる担ぎ方です。
これは下から持ってしまうと、地面と棒の間に挟まれて手を潰す危険があるためです。特に棒の端では危険です。
地面をするように神輿をまわす動きがまさに地すりです。
揉み
地すりを終えると神輿を膝の高さに持ち上げ、「モメ、モメ、モメ」の音頭で神輿を上下に豪快に揺さぶり、揉みながらその場で1回転します。
昭和53年頃から豊受神社の地すりで加えられています。
差し
神輿を一気に頭上に差し上げます。
神輿を差す時は片手。めい一杯高く持ち上げ、そこで神輿を一度静止させます。
「マワレ、マワレ、マワレ」の音頭で神輿を揺らさずに、差した高さをキープし神輿を1回転させます。
放り
差した状態で一度静止させると「ヨイ、ヨイ、ヨイ」の音頭がかかります。
担ぎ手はその掛け声に続くように神輿を支えている手と逆の手で「ヨイ、ヨイ、ヨイ」と担ぎ棒を2回たたき、その後すかさず掛け声とともに神輿を上に3回放り受けます
掛け声
神輿を担いでる時のかけ声はは「マエダ!マエダ!」と「マイダ マイダ」。
よく似た響きですが、よく聞く語源はおおむね2つです。
神輿を舞うように担ぐことから「マイダ マイダ」と声を掛けます。波のように舞う、龍のように舞う・・・年配の方に色々な話を伺うと色々な語源が伺えますが共通する一説は「舞いだ」との事。昭和49年〜50年代の猫実は「マイダ マイダ」と声を掛けていたように思います。
また、神輿を前に進ませる為に「マエダ、マエダ」と掛声をかけるという説がありますが、「マイダ マイダ」と「マエダ!マエダ!」のどちらでも間違いではありません。