豊受神社の宮神輿

白木の神輿

白木造りの神輿の初渡御は大正14年。
その頃の豊受神社の祭禮には大神輿がなかった為、浦安に縁のある都内の事業家の方々が「祭には神輿が必要だろう」と、寄贈をしてくれました。
白木の棒先金物に「東京」と彫られているのはこの為です。
平成16年(2004年)に担ぎ棒(中央2本)を全長で約3尺、脇棒もほぼ同じ長さ分を延長しています。1本の担ぎ棒に対し神輿の前後それぞれに担ぎ手の数が3〜4人程多く入れるようになりました(白木・塗り共)。
白木造りの神輿の制作は行徳の後藤神輿店(大正14年)。大きさは台輪3尺。
現在は行徳にある中台神輿製作所に補修点検を委託し、先人から受け継いでいる豊受神社の財産を後世に引き継いでいます。

塗りの神輿 

漆塗りの神輿の誕生は、白木の神輿の寄贈を受けた際に、神輿一基じゃ神輿が可哀想だろうと、猫実地区の若衆の代表の方々が地元の皆さんにに寄附を募って新調した神輿です。
当時の浦安はそれほど豊かではなく、神輿も決して安いものではないので寄附を募るのも大変だったようです。
製作を請け負った行徳の浅子神輿店では、若衆の意気込みに感銘し、白木の神輿に見劣りがしない神輿を造ろうと、商売度外視で作り上げられた神輿だということです。
神輿には「大正14年新調」、当時の世話人の方々の氏名も残されています。
製作は行徳の浅子神輿店。大きさは台輪3尺。
現在は行徳にある中台神輿製作所に補習点検を委託し、先人から受け継いでいる豊受神社の財産を後世に引き継いでいます。

神輿庫

豊受神社の入り口から本殿までの参道の途中に「神輿庫」があります。
祭禮を終えた神輿は、修理等の手入れを施された後、この神輿庫に飾られます。神輿庫は社務所改修事業の時に建てられ、豊受神社を訪れる人はいつでもこの庫の並ぶ2基の神輿を見ることができます。
白木の神輿、塗の神輿とも神輿の台輪の大きさは3尺ですが、神輿庫に並ぶと白木の神輿の方が若干背が高い事がわかります。